ヨード欠乏症をなくして
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ヨード欠乏症とは

 

ネパールのヒマラヤ山麓の農村の人々は風土病であるヨード欠乏症に苦しめられている。

風土病根絶のためのヨード補給の国家計画として、ネパール政府はヨード添加塩の普及を推進して30年になる。 しかしその効果は遅々として上がっていないことが分かった。 この事実を知ったのは、ネパール青年と設立代表者の息女との間に生まれた孫娘がこの病気に罹患した時からである。

この病気はヨードの欠乏による甲状腺の機能障害で、頚部に腫れが出来る甲状腺腫と心身の機能障害を起こすクレチン症が主たる症状である。

平成12年11月〜平成14年4月に亘って、ヨード欠乏症の現状と、この国家計画の阻害要因を調査研究した結果、医学的解決よりも、経済的、社会的解決が決め手になることが判明した。 即ち、ユニセフの支援に基づく国家計画のヨード添加塩の普及という一律ローラー作戦だけでは解決しないということである。従って、その地域に合ったヨード補給方法を編み出して、農村のコミュニテイ医療保健活動として継続できる補完システムを作ることが必要である。

その補完システムづくりのトライとして、平成14年から18年にかけて、農村(チョウタラ村、ベニー村)の18人の患者に対し、神戸市にあるフジッコ(株)製の昆布ミネラルカプセルによるヨード補給を実施してきた。

更に平成19年1月から平成19年10月に至るまで、国立チョウタラ病院産婦人科で妊娠3ヶ月以内の妊婦60名に対して、昆布ミネラルカプセルによるヨード補給により、健康な赤ちゃんを出産し、ヨード欠乏症の予防をめざして子どもの将来を見守っている。

 

このような活動を重ねて行くには、ヨード欠乏症の現地実態調査及び医学的・社会学的研究とヨード欠乏地域に対するヨード補給支援システムの継続的推進、現地行政の信用を得るなど受け入れ易い環境づくりが不可欠である。私達は、これらの活動を継続的、安定的に実施するために特定非営利活動法人ネパール・ヨードを支える会の設立を決意した。

法人化後はネパールを中心としたヒマラヤ山麓の農村に多く見られる風土病であるヨード欠乏症の人々に対して、昆布ミネラルカプセル等によるヨード補給に関する事業を組織的に行い、ネパールにおけるヨード欠乏患者の治療と予防に寄与することを目指して行く。

 
 
 

 

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