当NPOが取り組んでいるネパールの風土病;ヨード欠乏症は日本では殆ど知る人はなく、市民権が得難いことを覚悟でNPO法人を設立。今年で2回目の総会を迎えました。
今年はネパールの現地提携先のNGO;公衆衛生感染病研究所(PHIDReC)の幹部を招聘し、「ネパールにおけるヨード欠乏症の現状について」と題して1時間ほどの講演会を開催し、ヨード欠乏症の理解と関心を期待した。講演の要旨は次の通りです。
①ヨード欠乏症罹患率(人口に対する)では35.1%(NMSS 1998)、27.9%(Joshi et al,2004一部地区域)の数字がある。
②ヨード補給のための国家政策はヨード添加塩の普及であるが、使用世帯率は63%(2000年)と低く、毎年、274,000人(総人口の約1%)の赤ちゃんがヨード欠乏症の予防措置がなされず、罹患の危険にさらされている。
③5歳未満の子どもの発育不全が平均で49%(うち農村で51%)、低体重の子が39%、衰弱子が13%という栄養不足のあり様である。
④このヨード不足の現状に対し、ネパール政府は,子どもロゴの入った袋詰めの,高品質のヨード添加塩(50ppm Iodine)の使用を推薦し、2017年までに根絶することを目標にしている。
当NPOの妊婦ヨード補給プロジェクトは、正にこの274,000人の赤ちゃんがヨード欠乏症から守られるよう、妊婦の段階で予防策を施そうという目的で進めています。
総会後は、バンジャラ先生とパント事務局長をご案内し、しっかりと国際理解と交流に務めました!
ティーパーティ後の記念撮影
京都定期観光バスで清水寺に遊ぶ
水上バスに大阪城へ
京都定期観光ツアーを終えて(通訳を岡田ナニマヤさんにお願いして)
会員有志におるネパール歓迎会(神戸元町・龍郷にて)
お別れパーテイ(大阪京橋駅前ネパールレストランにて)
以上